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1.既存家屋
一般的な分譲住宅である既存家屋は丁寧に住んでいるので傷みもほとんどない。
リフォームの動機は突然の病気によって必要になった家族の介護。求められたのは家族の一体感と機能性。
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2.計画
分譲住宅に良くある玄関から左右に分離した平面。間仕切りを取り払い一つの空間にして二枚の曲面壁で一体化し、大引戸3枚で自在に仕切る基本計画。最も機能性が必要な水回り(特にトイレ)は場所を入れ替え車椅子対応のバリアフリーに。大引戸による可変性はヘルパーさんの活動も考慮してのこと。
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3.既存室内(ビフォー)
玄関から入った廊下付近の様子。ごく一般的な分譲住宅らしいインテリア。精神的肉体的にも大変な介護のため明るい感じのインテリアを目指すことにした。
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4.完成(アフター)
左右の曲面壁の様子。奥に見えるのが元和室の介護の部屋。大引戸で仕切ってある様子。介護をしながらの改造なので半分ずつに分けて工事をおこなった。床は既存のフローリングの上に床暖房組み込みのフローリングもう一枚を重ねて敷く方法。木造住宅なので柱や筋交いを確認配慮しながら進める。
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5.3枚の大引戸
天井にレールを埋め込んだ巾約1.8mの3枚の大引戸の様子。大引戸というよりも動く壁のような存在。例えばヘルパーさんが来たときなど、様々な状況があり、気を遣わないための工夫。介護のための住宅では精神的なものが大切だと思う。
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6.鉄骨組み立て
水回りの改造。トイレは脱衣室と兼用にして広くし移動しやすい位置に配置。ユニットバスはバリアフリー仕様に入れ替え、中に水圧式のリフターを設置。
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7.段差解消機
緩やかな傾斜地にあるので一般的な木造住宅よりも玄関前のレベル差が大きい。約1mの高さを段差解消機で直接駐車スペースへ下りてゆけるようにした。段差が小型の段差解消機の可能な高さぎりぎりだったのはラッキーだった。
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