塔の家
青山キラー通りのビルの隙間に佇む住宅(東孝光自邸)も1967年その姿を現わしたとき周囲は空地だった。わずか6坪の敷地に建つ住宅は大きな意識転換をもたらす。快適さや住まい心地といった価値をあっさりと否定し、「住むこと」そのこと自体に価値の全てを表現する。一つの価値を際だたせるため他を排除する、一点突破的な設計方法は一人歩きをはじめ、様々な功罪を産んでゆく。
(2004/12)